3月3日はマハーシヴァラトリ

この日の夜は、世界を救済するシヴァ神へ、感謝と祈りを捧げる日です

世界の破壊を担当するとされるシヴァ神は、悪や罪過を蹴散らす者でもあり、世界の救済者と伝えられています。
聖水ガンガーが、天界から洪水のように降り注ぎはじめ、この世界や人々が危機に瀕した時、聖水の源である女神ガンガーを、山のように盛り上がった自分の髪の毛の中に住まわせたそうです。
以来、人々の命の源となるにふさわしい水量が、地に注がれるようになったとされ、人間界を救ったとされています。
もう一つ有名な神話では、その昔、天界の神々と悪鬼アスラ族達が、甘露をもとめようとヴィシュヌ神の権化した亀を土台にし、大蛇をメール山にまきつけて乳海を攪拌した時、様々なものが海から顕れてきたそうです。
乳海からは、人々を幸せにするような物だけでなく、猛毒も溢れだし、この毒が蔓延すれば、世界が破滅に導かれると予感したシヴァ神が、その毒を自ら呑み、喉にとめて、世界を救いました。シバ神の首は毒により青くなり、このことが由来して、青い首の神様という意味でニーラカンタ神 (二ーラ=青、カンタ=首) とも呼ばれるようになったそうです。

神様の見地から考えること
私達は、自分が、悲しみや苦しみを被った時、不幸の淵におとし込まれてしまいます。
自分だけで耐え忍ぶことは、一つの生き方かも知れません。
賢者は、自分が困難に陥った時には、神様の立場から物事を見ることをすすめます。
シヴァ神にイメージされた神様は、世界のことわりを知る存在であり、どのような事象からも影響を受けない存在です。
神様が直接に人々や世界に幸福や罪過をもたらしているわけではありませんが、神様がなくては、マーヤ―や因果、時の変化、生や死、幸、不幸もおこりません。
自分の心の中が世界の縮図であるように、神様は、自分の中に、この世界を見ているのでしょう。
神様からみれば、自分の中から助けを求める声が聞こえているのかもしれません。
その声が聞こえれば、すぐさま手をさしのべるでしょう。
もちろん、自力でなんとかしようと努力する人々も、そっと見守っているでしょう。
全ての源、父や母である存在は、こちらが望むと望まざるにかかわらず
大きな愛で全てを包みこんでいるのです。

そして、もう一つ、シヴァ神が知っていることがあります。
シヴァ神が知っていて、人間が知らないこと。
それは、本性における真理です。
シヴァ神は、「自分とは、”意識”そのものである。」と知っています。
そして、彼は、自身の本性である”意識”が、束の間の幸福を楽しみ、苦しみに耐える、人間を始めとした万物の本性と、”全く同じである”ことを知っているのです。
「なぜ、こんな目にあうのだろう?」
「どうしたら苦しみから自由になれんだろう…」と訴える人をみた時、”ああ、自分で気づいていないかも知れないけれど、本当はこの人、全ての変化から完全に自由である”意識そのもの”なんだけどなあー”と思っておられるかもしれません。
神様は、本性において、”あなた”となんら変わらない存在である事を知っています。
そして、それに気づき得心するだけで、静かで、純粋で、完全な自由と幸福を得られることを知っています。
幸福、不幸、老い、病、死、そして再び生れ変わる事とは完全に無縁である、”私”を発見することが可能であると知っているのです。
神様からみれば、人間は、既に今、全てから解放されるのに、自ら諦めてしまっていたり、なにか違う結論づけをしてしまっていることがはっきり見えることでしょう。
バガヴァットギーターで、義務や善の行為に混乱し、苦しみの束縛を感じたアルジュナにクリシュナ神は、神さまからみた真理を語ります。
悲しみや死とは無縁な”意識”があなたであり、それはが神様の本性でもあることを言葉にして伝えてくれています。
バガヴァットギーター 第二章 12項
君が存在しなかった時も、君やここにいる王達が存在しなかった時も、
そんな時など決してなかった。
そして、我々は皆、未来においても、決して存在しなくなることなど、ありはしないのだよ。

皆さまに幸福と安らぎの気づきが訪れますように、シヴァラトリの吉日にお祈りしております。

・・・以上ヴェーダンタの村井先生よりお便りが届きましたので、シヴァラトリの吉日に皆さまにもシェアしお届けします。

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